脳ドック・人間ドックのご案内
脳ドック
脳ドックとは…
当院では1993年に脳ドックを開設し、地域住民、企業の職員を対象に年間約120例の脳ドック患者さんの評価を行って参りました。
脳卒中とは一般的に、脳の血管のトラブルで生じる突然の脳の病気(脳血管障害)であり、死亡率が高く、また回復しても後遺症のために生活の質を脅かす病気です。脳ドックは頭部MRI(MRA)、心電図、血液検査等を行う人間ドックです。脳卒中の原因を発症前に発見し、脳卒中を予防する事を主な目的としています。
また脳腫瘍、脳血管奇形等の脳疾患、認知症の早期発見、予防等も行います。
脳卒中の家族歴、血圧が高い、糖尿病、コレステロ-ル値が高い、肥満、喫煙等の脳卒中の危険因子をお持ちの方にお勧めします。
お申し込みの前に
頭が痛い…、手や足がしびれる・違和感がある、呂律が回らない…めまいがする、最近物忘れがひどくなった…
など気になる症状があるときにはまず、健康保険証をご持参の上、外来診療を受けて下さい。
心臓ペースメーカーを装着されている方・歯に磁石を埋め込まれている方(一般的な金歯や銀歯などは問題ありません)は、脳ドックは受けられません。
また、手術により体内に金属がある方は、手術を受けた病院に脳ドックを受けても問題ないか確認の上、ご予約下さい。
所要時間と結果について
【検査結果】 検査当日、担当医師が、結果をご説明いたします。 (一部検査を除く)
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脳ドックの実施日 / 水曜日・木曜日
Aコース 午後 B・Cコース 午前・午後
Aコースにオプション(頚動脈エコー)をプラスされるコースのみ午前より行います
検査内容について
A.頭部MRI | 磁石、電磁波を利用してコンピュ-タで、脳を断層に画像化する装置 です。 脳腫瘍、脳梗塞、脳出血、脳血管奇形、また加齢の変化や萎縮の程度をみることができます。 |
B.頭部・頚部MRA | 磁石、電磁波を利用してコンピュ-タで、脳を養う 太い血管を画像化する装置です。 くも膜下出血の原因となる脳動脈瘤、脳梗塞の原因 となる血管の狭窄(閉塞)等をみることができます。 |
C.血液検査・尿検査 | 末梢血(白血球数、血小板等)、肝機能、腎機能、コレステロ-ル値、血糖値等を測定し、 脳卒中の危険因子の評価を行います。 |
D.心電図検査 | 左室肥大、心房細動等、脳卒中や心臓発作の危険因子の有無を検索します。 |
E.胸部X線撮影 | 心肥大、大動脈弓の石灰化、拡大等の高血圧性変化の有無を検索します。 |
F.頚動脈エコー(ドップラー) (Aコースにオプションでつけられます) | 脳梗塞の原因となる頚部内頚動脈の動脈硬化の程度を調べます。 |
G.認知機能検査 (A・B・Cコースにオプションでつけられます) | 記憶力や判断力の低下があるかどうかを、比較的短時間で判定できる認知機能の簡易スクリーニング検査です。 |
以上の検査内容でA、B、Cの3つのコースを用意しております。特徴は次のとおりです。
Aコース |
29,700円 (税込) |
A.頭部MRI |
B.頭部・頚部MRA |
F.オプション Aコースのみ頚動脈 エコーがオプションで 追加できます。 +5,500円 |
G.オプション A・B・Cコースすべてに認知機能検査がオプションで追加できます。 +1,100円 |
お勤め先や、市の健康診断を定期的に受けられている方は、こちらのAコースを おすすめします。 |
Bコース |
40,700円 (税込) |
A.頭部MRI |
B.頭部・頚部MRA |
C.血液検査・尿検査 |
D.心電図検査 |
E.胸部X線撮影 |
Cコース |
49,500円(税込) |
A.頭部MRI | D.心電図検査 |
B.頭部・頚部MRA | E.胸部X線撮影 |
C.血液検査・尿検査 | F.頚動脈エコー |
脳ドックのことで何かございましたら、
お問い合わせ下さい。
お申し込み・お問い合わせ
電話・E-メールによる完全予約制となっております。予約の際には1週間~10日程余裕をもってご予約をお願いいたします。
お申し込み、詳細についてのお問い合わせは脳ドック担当者までご連絡下さい。
心臓ペースメーカーを装着されている方、歯に磁石を埋め込まれている方は脳ドックは受けられません。
また、手術により体内に金属がある方は必ずお申し出下さい。
人間ドック
ご案内
~病気の早期発見と生活習慣病の予防のために~高血圧症・動脈硬化・脳卒中・心臓病・糖尿病・ガンなどの成人病を防ぎ、
もし異常があった場合は、早期発見・早期治療をすることが大切です。
当院では、多忙な方にも受けやすい半日タイプの人間ドックを実施しています。
検査項目と料金について
検査内容 | ■実施日/木曜日 午前中 | 44,000円(税込) |
胸部腹部X線撮影 | 上腹部CT撮影 | 腹部消化管造影(バリウム) |
呼吸機能検査 | 心電図検査 | 聴力検査 |
検便(潜血反応) | 眼機能検査 | 尿検査 |
血液検査(血液一般・肝臓・腎臓機能・貧血・リウマチ・脂質代謝・梅毒・腫瘍マーカー) |
【検査結果】検査終了後、検査結果(一部)の説明をいたします。 後日報告書を郵送いたします。 |
・人間ドックの実施前日は午後9時~飲食喫煙はできません。
・その他、健康診断につきましては、お電話にてお問い合わせ下さい。その際必要な健診項目がわかる物をお手元にご用意下さい。
・さいたま市の市民健康診断、国保ドックの申し込みをご希望の方は、お電話にてお問い合わせ下さい。
お申し込み・お問い合わせ
検査は完全予約制になっております。予約の際には1週間~10日程余裕をもってご予約をお願いいたします。
ご希望の方は、電話またはE-メールにてお問い合わせ・お申し込み下さい。
MRIについて
MR検査は放射線を使用しない為、比較的安全な検査といわれています。
しかし、MR装置は強力な磁石(マグネット)と強力な高周波(RF)発信機及び高精度なコンピュ-タから構成されています。
これらは、今まで学会等で報告されている範囲において、人体に対しては十分安全だといわれているレベルで使用されていますが、
使用者による取り扱いの間違いや不注意は、装置に大きな影響を与えるばかりでなく、思わぬ事故や怪我を引き起こす可能性があります。
1. 磁場による影響
磁場は、磁性体(鉄等)を引きつけます。MR装置の磁場は、地球の磁場の約1万倍以上の大きさである為、
その引きつける力は大変強力です。よって、
以上に強く留意する必要があります。その為、
● 体内に磁性体を持っている人は入室を控える事
● 検査室内に磁性体、機械類を持ち込まない事
が重要なポイントとなります。
特に心臓ペースメーカー等、電気的、磁気的、機械的に動作する体内埋め込み物は磁場の影響を受けやすく、マグネット周囲
10ガウス以上の磁場にさらされると故障して機能停止する可能性があります。その為、5ガウス以上の磁場がある範囲を
[管理区域]として、第3者が不用意に侵入しないよう厳重に管理する事が必要です。
以上の理由により、次のような体内金属、人工器具に磁性体が含まれている場合は大変危険です。こうした物を体内に所持した
人は管理区域内に立ち入る事は、事前の十分な検討が必要です。(心臓ペースメーカー装着者は立ち入り禁止)
心臓ペースメーカー・動脈瘤クリップ・頚動脈クリップ・消化器手術クリップ・神経刺激器 心臓人工弁・埋め込み式補聴器・避妊器具・シャントチューブ・人工関節・人工器官 骨折用接合用金属・義手・義足・ワイヤ縫合・義歯・歯列矯正ワイヤ・流れ散弾等 |
また、次の物は検査室内に持ち込むと、それ自身が故障する恐れがあるばかりでなく、大変危険です。
持ち込まないようにして下さい。
薬剤注入ポンプ・インジェクタ-・人工呼吸器・カウンタ-ショック・心電計・酸素ボンベ・消化器・点滴台・ストレッチャ-・ ベッド・車椅子・安全ピン・ヘアピン・時計・ライタ-・はさみ・ナイフ・聴診器・補聴器等 |
次のような磁気記憶媒体は、検査室内に持ち込むとその記憶内容が破壊される可能性があります。十分に注意して下さい。
キャッシュカ-ド・クレジットカ-ド・プリペイドカ-ド・ICカ-ド・磁気ディスク等 |
2. 高周波による影響
MRで使用する高周波(RF)は大変大きく(放送局と同程度の強さです)、金属(非磁性体を含む)が熱を持つ可能性があります。
特に表面積の広い物やワイヤ-状の物はアンテナの役割をしやすく、危険性が高まります。
高周波を利用する点では、MRは家庭の電子レンジと似ています。電子レンジの中にアルミホイルを巻いた物や金属製の皿を入れて
スイッチを入れた時、たいていの場合パチパチと火花が出たり、安全ヒュ-ズが飛んだりするはずです。MRでも同様の事が発生する
可能性があります。
すなわち、高周波を受ける被検者は誘導体を体内外に所持していると、それが熱を発生し、大きな火傷を負う事があります。
3. 検査に注意を要する方
以下のような方の検査は撮像できない場合があります。十分な注意が必要です。
● 妊娠中あるいはその可能性がある。(MR検査の胎児に対する安全性はまだ確立していません)
● 手術を受けた事がある。(体内金属の可能性)
● 鉄工所・金属加工場等で働いていた事がある。(体内金属の可能性)
● 戦争で負傷した事がある。(体内金属の可能性)
● 閉所恐怖症である。(検査に耐えられない)
● 安静に横たわっている事ができない。(検査に耐えられない)
● 狭心症・てんかん等何らかの発作の既往がある。(検査中の発作)